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【ステージ別】金融機関との上手な選び方②
2021.11.11 未分類

【ステージ別】金融機関との上手な選び方②

1.金融機関の種類

良い関係性を築くためのスタートラインは、まず、相手を知ることです。

金融機関は主に、メガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合、日本政策金融公庫があります。

それぞれの特徴を記載します。

・メガバンク(大手・中堅成長企業向け)

全国展開している巨大銀行グループで三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など。

資金力が豊富なため、大口融資を低金利で行うことができます。

メガバンクでは、大企業との取引に大口のプロパー融資を実行することに長けています。

全国展開している銀行のため、個別の事情に沿った柔軟なお付き合いが難しく、中小零細企業へはパッケージ化された融資商品の提案を主に行っており、積極的にご協力頂けるケースは少ないです。目安として年商規模5億を超える企業であれば金融機関とWin-Winの関係が築けることが多いです。

 

・地方銀行(中小~中堅企業向け)

各都道府県に本店がある銀行で一定の地域規模内影響力のある銀行です。その地域で活動する中小企業と良い関係を構築し、地域にとって重要な産業を後押しする役割があります。

プロパー融資も積極的に行っているため、地方銀行と上手に付き合うことは、資金調達の際に役立ちます。保証協会付きの融資では、プロパー融資に比べて融資審査に通りやすく、借入れ実績のない中小企業であっても融資を受けることが可能です。目安として年商規模2億を超える企業であれば金融機関とWin-Winの関係が築けることが多いです。

 

・信用金庫、信用組合(中小零細企業向け)

信用金庫と信用組合は、一般的に地方銀行より規模が小さく、小規模の会社への融資が特徴です。地域に根付いた融資を行っているため、関係性を深めることで、融資以外にもきめ細かいサポート受けることが可能です。中小零細企業の細かいニースに応じて動いてくれるケースも多いです。目安として年商2億まではメインバンクとして関係性を深めておくと良いでしょう。

税理士事務所に依頼することの多い中小企業については、まずかこの信用金庫・信用組合と取引関係を結ぶことを考えましょう。

 

・日本政策金融公庫

政府系の金融機関であり、個人・法人問わず幅広く融資をしている機関です。保証料が組み込まれているため、利息のみのプロパー融資になります。銀行口座を持たず、返済には別の銀行口座から返済します。この銀行口座を持たないという特質のために、事業者以外の一般の方からはあまりなじみがありません。

創業融資や経営改善融資など、低金利・無担保での有利な条件での融資が可能なケースも多く見られます。

民間の融資とは別のパイプとして、規模問わず関係性を深めておくと良いでしょう。支店が少なく営業力が低いため税理士や商工会議所を通じてアプローチできるとスムーズに話が進みます。

国民生活を支援するという理念のもとに作られているため、融資審査はわりと優しいです。

保証協会付融資とは別枠として考えましょう。「困ったときの公庫頼り」という言葉も聞くほどです。融資の枠をわざと取っておくということも検討に入れて、切羽詰まっていない時は、保証協会付融資から先に検討しましょう。

 

・商工中金

おなじく政府系の金融機関です。政府だけでなく、民間の資金も入っていることが特徴です。政策公庫よりも支店が少なく、より融資審査に様々な書類の提出を求められることが多いためハードルが高いです。優良企業であれば、公庫よりも商工中金という選択肢もありだと思います。こちらは銀行口座を持っており、商工中金の口座から返済をします。

組合員である必要があるため、融資実行時までに指定の事業組合に加入することが必要です。

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